猫と引っ越し まとめ5:猫の脱走防止柵製作2(網張り〜設置)
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猫の脱走防止柵、怒涛の6台設置の続きです。(前回の記事はこちら)
前回のペンキ塗りが予想以上に時間がかかってしまってもうあわあわ。
さて「猫を脱走させない」ために、がんばって柵を作っているわけですが
柵のない側の窓がガラガラ〜っと開いてしまう状態では、柵を作った意味がなく(汗)
逆側の窓を閉め切って開かないようにするために、 つっかえ棒も用意します。
わたしは「配線モール」というプラスチックの棒を使用しています。
これは、部屋の中でテレビや電話線などを壁に這わせる時に、コードを隠すためのレールで
ペンチなどでカットでき、意外に丈夫でまたお安いので、私はいつもこれを使います。
テープ無しのほうがいいと思います。また強度の面から、上下は外さず1本セットで使っています。
(カットする時だけ上下を外してそれぞれカットしてから、パチンと元に戻して使います。)
設置するのは、脱走防止柵が片側にしかない(A)(B)(C)の窓で
それぞれ(A1)(B1)(C1)の窓をしめきるために
ピンクのラインの箇所に、配線モールのつっかえ棒をかますのです。
窓枠は左のようにレールになっているので、そこに、同じサイズにカットしたつっかえ棒を入れるだけ。
これで逆側の窓は開けようとしても開きません。
つっかえ棒は柵の奥の位置ですので、先に手前に柵を設置してしまうと
柵を外さないと、つっかえ棒を入れることができなくなってしまいます・・・。
このように、逆側は常に閉め切って暮らすことになりますが
今回は一箇所、逆側がしめきりだと都合が悪い窓があるのです。
それが(C1)のベランダの窓。
マンションに暮らしていると、定期的に「消防設備の点検」というイベントがあり、その際に「ベランダの避難はしごの点検」も行われるため「点検業者さんがベランダに出るひつようがある」のです。
これはすごい難問で、どうすればいいかあれこれ考えて
ベランダの窓のみ、脱走防止柵をハーフサイズで製作し「隙間を開けられてつっかえ棒を外せる仕様」にしました。
どういうことかと言いますと、普段は(C1)の窓はしめきりなので(う)のつっかえ棒が入っており、
(C)の窓も柵以上の幅に開かないよう(あ)のつっかえ棒が入っています。
ベランダに出る必要がある時は(あ)のつっかえ棒を外すと
まず右側の(C)の窓が全開になるので(い)の隙間がオープンの状態になります。
(い)の隙間から手を入れて(う)のつっかえ棒を外し
左側の(C1)の窓を全開してベランダに出るということです。
マスキングテープなどで留めておいたほうが、より安全かと思います。
つっかえ棒の設置をしてから、柵に網を張りました。
木枠は2個1セットなので、同じサイズのものが2つあります。その間にトリカルネットをはさんで
木枠同士をねじ釘で留めていきます。ねじ釘が多いほどしっかりしますが
あとでサドルバンドも取り付けますので、その箇所は開けておいてください。
脱走防止柵のできあがり。
ブルックリンスタイルになったなったー。ブルックリンだよー。(朦朧)
最後の工程です。
前回ご紹介のつっぱり棒と、脱走防止柵を
↓このような金属パーツで固定していきます。
アカギというメーカーさんのサドルバンドは、金属が薄めでペンチで変形させることができるので
元々は右側の「ひ」のような形になっているものを
ペンチで、左側の「U」のような形に変形させて使います。
このパーツでなくても、簡単に結束バンドなどで固定してもいいのですが
結束バンドは耐久性に不安があるので、わたしはサドルバンドを使っています。
取り付けかたは、次のような感じになります。(真上から見た図でご説明しています)
ここで、猫さんが小さい場合や、できるだけ隙間を無くしたい場合などに
ピンクで書いた箇所のように「つっぱり棒が壁ギリギリの位置」になることがあります。
上記の場合だと、ねじ釘を打ちにくくて設置しづらかったり、
また、一般的につっぱり棒は「まず仮止めでつっぱった後に、上部か下部にあるねじまわし部分を
ぎゅうぎゅうにねじって、つっぱり強度を上げていく」というしくみのものが多く
棒の片側はすぐ壁だわ、もう片側には脱走防止柵がついてるわで、手が入らない感じだと
ねじまわし部分がうまく回せなくて、十分につっぱれないということも起こります。
その場合の設置方法を【難易度1】から【難易度3】まで図解いたしましたので
お困りになった場合にお役に立てますと幸いです。
まずは一番簡単な回避方法。
つっぱり棒のねじまわし部分がグリップが効いていて、無理な場所でも回しやすい。とか
そんなに壁ギリギリではなく、手が入る隙間があって回しやすい。という場合は
つっぱり棒を外して柵を先付けし、あとでつっぱり棒ごと一度に取り付ける方法↓
次に、窓がベランダや、外廊下に面しているなどで、屋外からも設置作業が可能な場合は
つっぱり棒が先で、そこに柵を後付け。釘打ちを外と中から行うという方法↓
ねじまわし部分をあとで回せるような隙間はない!つるつる滑る!外にも出られん!という
【難易度1】【難易度2】のどちらも出来ない場合は、アクロバティックな【難易度3】の方法。
わたしこれでやりましたので大丈夫です!
左側の底を支えられるような台が下にあったほうが良いです。
わたしは左側の下に脚立をあてがって、高さが微妙に違うけどむりくり作業しました。
壁ギリギリのところでも設置できました。
どうしても無理な場合はサドルバンドはやめて、結束バンドで固定するという方法もあるかと思います。
ちなみにキッチンの柵は【難易度1】の「柵を先付けして、つっぱり棒ごと一緒に付ける方法」で
こんな感じでつくってみました。
キッチンの窓枠はタイル製なので、強めの両面テープをつっぱり棒の上下にプラスすることができて、
仕上がりが非常に強固であり、ちょっとやそっとではビクともしないので棚も付けた次第です。
ヘロヘロになりながら、脱走防止柵6台の設置完了!!!
それぞれの窓のクローズ状態とオープン状態。使用した材料も再度併記しておきます。
(A)寝室の窓(高さ約815mm)
・突っ張り棒:ベストコ ステンレス突っ張りキッチンラック(ブラウン)※棒以外の付属パーツ類は不使用。
・サドルバンド:アカギ サドルバンド 20A
・木枠の木材:ラワン角材18mm
※一番雨が吹き込む窓なので窓枠を拭きやすいように、底面に木材のブロックを置いて隙間を開けています。
(B)内廊下沿いの窓(高さ約815mm)
・突っ張り棒:セキスイ 瞬着強力極太ポール 75〜116cm
・サドルバンド:アカギ サドルバンド 25A
・木枠の木材:ラワン角材18mm
(C)ベランダの窓(高さ約1800mm)
・突っ張り棒:セキスイ 瞬着強力極太ポール 170〜280cm
・サドルバンド:アカギ サドルバンド 25A
・木枠の木材:ラワン角材18mm
(D)キッチンの小窓左(高さ約615mm)
・突っ張り棒:田窪工業所 つっぱり棚2段 高さ55~90cm×幅50〜90cm
・サドルバンド:アカギ サドルバンド 16A
・木枠の木材:ヒノキ角材12mm
(E)キッチンの小窓右(高さ約615mm)
・突っ張り棒:田窪工業所 つっぱり棚2段 高さ55~90cm×幅60cm
・サドルバンド:アカギ サドルバンド 16A
・木枠の木材:ヒノキ角材12mm
(F)玄関※ リサイズ
・突っ張り棒:セキスイ 瞬着強力極太ポール 170〜280cm
・サドルバンド:アカギ サドルバンド 25A
・木枠の木材:ラワン角材18mm
後日談。
猫移動後、一緒に新居で寝起きするようになると
朝のトリカルネットがうねっていて
オラおでれぇたぞ!!!
それまでは午後〜夜に作業して
旧居に戻って寝ていたので
朝の状態を見る機会がなかったのです。
「なんで?!ビシーっと張ったのに!」と
すごいビックリしましたが
どうやら、直射日光の熱で
トリカルネットが少しのびるみたい。
日光の角度が変わって気温が戻ると
夜には元どおりにビシーっと張るので
大丈夫そうでよかったです。
もともと、屋外でのハードな用途のネットなので
そうそう痛むことはないかと思いますが
ご心配なかたはメーカーにお問い合わせを。
本当は建物のそとに、こういった頑丈な金属柵とかがついてるのが一番丈夫なんだろうけど・・・。
とりあえず、ちからおよばずながら、今できるせいいっぱいです。
<関連記事>
・猫の脱走防止柵製作1(突っ張り棒〜木枠のペンキ塗装)
・猫の脱走防止柵製作2(網張り〜設置) この記事
・脱走防止柵に関する過去の記事リストはこちら
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