【猫の室内飼いの工夫】玄関からの脱走防止扉(開閉式)DIY
工事の騒音から猫を避難させるために2重扉が必要になり、急遽自作することになりました。
賃貸マンションなので、もちろん釘打ちはNG。色々悩みましたが
猫が脱走せず、地震で倒れても猫が怪我をせず、賃貸住宅を傷つけないよう
つっぱり棒と軽い自作扉の組み合わせにしてみました。
まず、頑丈なつっぱり棒を2本購入して左右に設置します。
今回は、後述のサドルバンドとの兼ね合いもあり、1700~2800mmサイズの
セキスイ 瞬着強力極太ポール BG-LL ブラックを使用しました。
※こちらは本来はクローゼット用のポールなので、もっと丈夫なつっぱり棒が必要なかたは
自転車ディスプレイ用ポールや、テレビの壁掛け用ポールなどを使われたほうが頑丈かもしれません。
(その場合は後述のサドルバンドはサイズが合わないと思いますのでご注意ください)
次に、突っ張り棒と突っ張り棒の間(一番出っ張っている所)のサイズを測って
扉の仕様を決め、サイズに合わせた木材を用意します。
今回も、窓用の転落防止柵と同じ、18×18サイズのラワン材を扉用に8本。鍵側用に2本。
東急ハンズで購入して、サイズに合わせてカットしてもらいました。
木材をならべていたら、キューちゃんが調べに来ました。
フンフンなにこれー。
キューちゃんお手伝いありがとうね。
木材を組み合わせてネジ釘で固定し、四角の枠を2個作ります。
巨大ホームセンターでみつけた、トリカルネットを木枠の間に挟んで
ネジ釘で固定。強度を上げるために木枠をぐるっと釘でとめて行きます。
※トリカルネットはピシッとしていて金網より作業しやすいです。通販だと業務用の大容量で高額なので
ホームセンターで切り売りのものを必要量購入するほうが断然お安いです。1m600円くらい。
<追記>こちらのサイトでは、1mからカット通販されているようです。→ 川西金網店
<追記>網のサイズが大きめのトリカルネットについてはこちら→【猫の室内飼いの工夫】大きめのトリカルネット
木枠からはみ出たネットをニッパーでカットして、扉の出来上り。
今回は開閉式ドアなので、下にキャスターをつけて開閉をスムーズにします。
用意した突っ張り棒の下部には、約38mmの厚みの足がありますので
それ以上の高さがあるキャスターを使わないと、
突っ張り棒の足に扉がひっかかって開閉がギクシャクしてしまいます。
使用したのは42mmのキャスター。※子猫さんは下をくぐってしまうかもしれません。
そして、今回の開閉式脱走防止扉のかなめとなるのが
「突っ張り棒と脱走防止扉をつなぐパーツ」です。
結束バンドがポピュラーなのですが、プラスチックの劣化・破損の恐れがあり
強度的にも見た目的にも、もっとカッチリしたパーツで繋ぎたかったので
インターネットを必死で検索して、ぴったりの金具を見つけました。
サドルバンド A10430-25A/アカギ
この金具は、もともとは配管を固定するパーツなのですが
棒(ポール)状のつっぱり棒と、板状の扉を接続&開閉するのにぴったりの形状です。
結束バンドよりも強度がありながら、薄い金属板なのでペンチなどで変形でき
お値段もとてもお安い(1個数十円くらい)という、とてもありがたい部品なのです。
サドルバンドには色々な素材やサイズがありましたので
つっぱりポールのサイズと、開閉の動きに一番スムーズなものを検証して
サドルバンド A10430-25A/アカギに辿り着きました。
※今回の突っ張り棒では、直径φ29.4mmの太いほうのポールに扉を取り付けるので
適合管外径がφ34.0mmの上記のサドルバンドを使用すると、ほんの少し余裕ができて
取り付けた扉を無理なく開閉できる、稼働パーツとして使用することができます。
また逆に、開閉の動きなしでポールにガッチリと固定してしまいたいという場合にも
同じ金具の内側に厚めの強力両面テープを貼れば、固定パーツとしても使える優れものです。
サドルバンドは、購入した状態では「ひ」の形になっていますが
上記のアカギのものは金属が薄く、ペンチ等で「U」の形に変形させることができます。
この特徴で、取り付けたいものの厚みに合わせて少し調整することができるので
猫の脱走防止用扉だけではなく、他のDIYにも応用できると思います。
今回の自作扉は、40mm前後の厚みになったのですが
これが「U」の形にしたサドルバンドの厚みにちょうどぴったりで
思いのほかきれいに取り付けることができました。
扉側ができました。
開閉もスムーズです。
わーいわーいばんざーい。
ポンコさんが来ました。
ぽんこのチェックよ!
チェックおわりよ!
すたこらさっさっさー。
なにか嫌だったみたいで、すぐに行ってしまいました。
扉側がうまく取り付けできましたので、今度は鍵側を作ります。
同じ木材を2本用意して釘打ちをして、扉とほぼ同じ厚みの板を作り
今度は、突っ張りポールに動かないように取り付けます。
同じサドルバンドの内側に超強力両面テープを貼ってポールを挟み、木材をかませて
ビスでとめるだけで、突っ張り棒とガッチリ一体になる動かない柱が出来ます。
※突っ張り棒のネジは扉に当たる場所にあると、ネジが邪魔で扉が開かなくなってしまいますので
扉の開閉の軌道上から外れた場所に位置するように取り付けてください。
最後に取っ手と鍵を取り付けます。
鍵は、部屋側に左端の簡易錠1個。
玄関側に回転式の錠+簡易錠の3個付け(つけすぎ)にしてみました。
しばらく使ってみた結果、左端の簡易錠が一番使いやすかったです。
できあがり。
玄関を開ける時には細い隙間から覗いて、玄関のたたきに誰もいないことを確認してから
部屋に入るようにしています。しばらくこれで使ってみて、ポンコが乗り越えるようなら
上部の隙間も塞ぐかもしれませんが、部品が欠品中とのことでとりあえず部品待ちです。
<追記>
・窓からの転落防止柵DIY ※最初に作った窓用の柵(金網製)
・玄関からの脱走防止扉(開閉式)DIY ※玄関用の柵(トリカルネット製)この記事
・猫の脱走防止柵製作1(突っ張り棒〜木枠のペンキ塗装)※塗装もプラス
・猫の脱走防止柵製作2(網張り〜設置)※塗装もプラス
・脱走防止柵に関する過去の記事リストはこちら
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